ショパン ピアノ全集

IMCM-8101-16

レコード芸術 『推薦盤』

音楽之友社刊 レコード芸術2008年10月号 新譜月評にて1ページにわたり紹介。
『推薦』の評価を頂きました。

名ピアニストによるショパンのピアノ全集。
ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ、ケヴィン・ケナー、フィリップ・ジュジアーノ等、ショパンコンクールの歴代入賞アーティストを中心に録音した 209曲のショパンのピアノ曲を16枚CDに収録し、今までの国内盤のショパン全集の値段を大幅に下回る9,333円(税抜)のBOXが誕生!

日本語ブックレット付き!

全集のBOXものといえば輸入盤ですが、解説書も英語で書かれていて英語が得意でない方には不便でした。本ショパン全集では完全日本語解説書を付け、譜例付き曲目一覧、1曲毎の詳細な曲目解説、ショパンの生涯略年表、歴代ショパンコンクール入賞者、収録アーティスト紹介を84ページでまとめ、ショパンを初めてお聴きになる方から音楽を専門的に勉強されている方まで幅広く満足して頂ける内容です。

コンセプト

1.CD16枚に及ぶショパン全集を9,333円(税抜)の低価格で実現
多くの方にショパンの音楽を楽しんで頂くために、9,333円(税抜)という従来の国内盤のショパン全集の価格を大幅に下回るお求め易いお値段でご提供致します。

2.世界的に活躍中の名だたるアーティスト陣
ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ、ケヴィン・ケナー、フィリップ・ジュジアーノ等、ショパンコンクールの歴代優勝・入賞者を中心とした多数の世界的アーティストが参加しています。

3.84ページにわたる日本語ブックレット付き
譜例付き曲目一覧、1曲毎の詳細な曲目解説、収録アーティスト紹介、ショパンの生涯早分かり年表を84ページでまとめ、ショパンを初めてお聴きになる方から音楽を専門的に勉強されている方まで幅広く満足して頂ける内容です。

収録曲目

Disc1 前奏曲
24の前奏曲 第1番~第24番/嬰ハ短調作品45/変イ長調遺作 (26曲)

Disc2 練習曲
練習曲作品10 第1番~第12番/練習曲作品25第1番~第12番/
3つの新練習曲 第1番~第3番 (27曲)

Disc3 ワルツ
第1番<華麗なる大円舞曲>~第19番遺作 (19曲)

Disc4 ポロネーズ①
第1番~第7番<幻想ポロネーズ> (7曲)

Disc5 ポロネーズ②
第8番~第16番 (9曲)

Disc6 マズルカ①
第1番~第21番 (21曲)

Disc7 マズルカ②
第22番~第41番 (20曲)

Disc8 マズルカ③/即興曲
マズルカ第42番~第57番/マズルカ補遺 変イ長調/ニ長調/イ長調/
即興曲第1番~第3番/幻想即興曲 (23曲)

Disc9 バラード/ノクターン①
バラード第1番~第4番/ノクターン第1番~第7番 (11曲)

Disc10 ノクターン②
ノクターン第8番~第21番 (14曲)

Disc11 ソナタ①/ロンド
ソナタ第1番(全4楽章)/ロンド作品1/マズルカ風ロンド/作品16/作品73 (5曲)

Disc12 ソナタ②
ソナタ第2番(全4楽章)/ソナタ第3番(全4楽章) (2曲)

Disc13 スケルツォ/華麗なる変奏曲
スケルツォ第1番~第4番/華麗なる変奏曲作品12 (5曲)

Disc14 小品①
ボレロ/ドイツ民謡<スイス少年>による変奏曲/3つのエコセーズ/
コントルダンス/カンタービレ/春/変奏曲 <パガニーニの思い出>/
ラルゴ/葬送行進曲/変奏曲 <ヘクサメロン>/
アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ (11曲)

Disc15 小品②
演奏会用アレグロ/幻想曲 ヘ短調作品49/フーガ イ短調遺作/
アルバムの一葉/タランテラ/子守歌/舟歌 (7曲)

Disc16 ピアノ協奏曲
第1番(全3楽章)/第2番(全3楽章) (2曲)

収録アーティスト紹介

・ベアタ・ビリンスカ(Beata Bilinska)

1972年ポーランド生まれ。カトヴィツェ音楽院でアンジェイ・ヤシンスキに師事。ポーランド・ヤング・ピアニストコンクール第1位(1984)、アルトゥル・ルービンシュタイン記念国際ヤング・ピアノコンクール(1993)で第2位を受賞。1991年、92年にショパン協会、93年にはポーランド芸術文化賞より奨学金を受けた。

・ボクダン・チャピエフスキ(Bogdan Czapiewski)

1949年ポーランド生まれ。ヤン・エキエル、ジョルジ・シェベクらに師事。ブゾーニ国際ピアノコンクール(1975)、モントリオール国際音楽コンクール(1976)等で入賞。彼のCDは1987年にブダペストの国際レコードコンクールで、リスト・ディスク・グランプリを受賞している。

・森 知英(Chie Mori)

4歳よりピアノを学ぶ。東京藝術大学音楽学部卒業後、同大学大学院修士課程修了。吉田見知子、田村宏、ハリーナ・チェルニー=ステファンスカに師事。第8 回ベートーヴェン国際ピアノコンクール第4位(1989)、第13回ショパン国際ピアノコンクールでディプロマを得る。国内での演奏活動の傍ら、教育面での活動も熱心に行っている。

・ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ (Halina Czerny Stefanska)

1922年、ポーランドに生まれる。アルフレッド・コルトー、ヨゼフ・トゥルチンスキ、ズビグニェフ・ジェヴィエツキらに師事し、幼少期より神童として注目されていた。第4回ショパン国際ピアノコンクール第1位、併せてマズルカ賞を受賞している。世界的に華々しい演奏活動を展開し、各国主要オーケストラやショルティ、ズビン・メータ等著名な指揮者と共演した。ポーランド派を代表するショパン演奏家である。

・ヤロスラフ・ジェヴィエツキ (Jaroslaw Drzewiecki)

1960年、ポーランドに生まれる。モスクワ音楽院で“ピアノの神様”として知られるヴィクトル・メルジャノフの助手となり、その後各地のコンクールで多くの賞を受賞した。ヨーロッパを中心に世界各地で公演を行っている。ピアニストのタチアナ・シェバノワの夫としても知られている。

・カロル・ラジウォノヴィチ(Karol Radziwonowicz)

ポーランド生まれ。ワルシャワ音楽院でB.ムシンスカに師事し、在学中にフレデリック・ショパン奨学委員会から奨学金を受ける。パデレフスキ・コンクール、リスト国際ピアノコンクール等で活躍し、フルブライト・ピアノコンクールでは第1位を獲得した。フランスのレーベルで制作されたパデレフスキのピアノ全集は、アメリカの音楽協会からメダルを授与された。

・ケヴィン・ケナー(Kevin Kenner)

1963年、アメリカに生まれる。レオン・フライシャー、ミルトン・サーキンド、ライド・ニプレー、カール=ハインツ・ケマリングに師事。第12回ショパン国際ピアノコンクール(1990)で最高位を獲得し、同時にポロネーズ賞を受賞。他、チャイコフスキー国際コンクール第3位(1990)等数々の国際コンクールに参加、多くの賞を受賞している。ピアニストとして活動する傍ら、ロンドンのロイヤル・カレッジで教鞭をとり、後進の指導にあたっている。

・クシシュトフ・ヤブウォンスキ (Krzysztof Jablonski)

1965年、ポーランドに生まれる。カトヴィツェ音楽院でアンジェイ・ヤシンスキに師事。第11回ショパン国際ピアノコンクールで第3位入賞、同時に数々の副賞を受賞する。第15回の同コンクール(2005)では審査員を務めた。また、エキエル教授がディレクターを務め“ナショナルエディション”として有名なプロジェクトにも参加し、3枚のCDを録音している。2004年からはワルシャワのショパン音楽院で教授を務め、後進の指導にあたっている。

・ミー・ジョー・リー(Mi Joo Lee)

韓国に生まれる。17歳で渡欧し、ドイツ学術交流協会の奨学金を得てザルツブルク等で教育を受けた。その後ロン=ティボー国際コンクールでディプロマ賞(1981)、第3回日本国際音楽コンクールで第4位(1986)に入賞している。ヨーロッパ各地で演奏活動を行うと共に、録音も行っている。

・フィリップ・ジュジアーノ (Philippe Giusiano)

1973年フランス生まれ。パリ国立音楽院でジャック・ルヴィエに師事、モーツァルテウム国立音楽演劇大学でカール=ハインツ・ケマリング、アムステルダム音楽院ではイヤン・ヴィーイン、ミロシュ・マーギンに師事。コンクール歴は華々しく、ペンミラボー・リスト国際コンクール第1位(1986)、ダリウス・ミョー・コンクール第1位(1987)、そして第13回ショパン国際ピアノコンクールでは最高位を獲得している。次世代を担う天才として注目され、世界各地で演奏活動を行っている。

・レム・ウラシン(Rem Urasin)

1976年ロシア生まれ。モスクワ音楽院から特別奨学金を受け、レフ・ナウモフに師事。第13回ショパン国際ピアノコンクールで第4位、併せてポロネーズ賞を受賞した。93年のショパン音楽祭ではウィーン室内管弦楽団と共演、カザンの映画会社が制作した「ショパンの生涯」では、若き日のショパン役で出演している。

・サ・チェン(Sa Chen)

1979年、中国生まれ。ギルドホール芸術院にてジョアン・ハヴィルに、ハノーファー音楽大学ではアリエ・ヴァルディに師事。中国国際ピアノコンクール優勝(1994)、リーズ国際ピアノコンクールにて最年少4位入賞(1996)等様々なコンクールで活躍。第14回ショパン国際ピアノコンクールでは第4位入賞と併せて、ポロネーズ賞を受賞している。サイモン・ラトル等の著名な指揮者や各国のオーケストラとも共演、幅広い演奏活動を行っている。

・タチアナ・シェバノワ(Tatiana Shebanova)

ロシアに生まれる。モスクワ音楽院付属中央音楽学校でタチアナ・ケースネルに、モスクワ音楽院でヴィクトル・メルジャノフに師事。多彩なコンクール歴を持ち、「プラハの春」国際音楽コンクール第1位(1969)、ジュネーブ国際音楽コンクール第1位(1976)等華々しいキャリアを積んでいる。第10回ショパン国際ピアノコンクール(1980)では第2位入賞と共にポロネーズ賞、協奏曲賞を受賞。現在は後進の指導と共に、日本をはじめヨーロッパ各地で演奏活動を行っている。

・ヴォイチェフ・シュヴィタワ (Wojciech Switala)

1967年、ポーランドに生まれる。カトヴィツェ音楽院を首席で卒業し、1992年からカール=ハインツ・ケマリングのもとで研磨を積む。第12回ショパン国際ピアノコンクールではポロネーズ賞他特別賞を受賞。ロン=ティボー国際コンクールでは第2位入賞と併せていくつかの特別賞も受賞した(1992)。

・ズビグニェフ・ラウボ(Zbigniew Raubo)

1969年、ポーランドに生まれる。カトヴィツェ音楽院でアンジェイ・ヤシンスキに師事。その才能は多方面から認められ、ショパン協会より2度、ポーランド芸術文化省より2度の奨学金を受けている。17歳の時シマノフスキ・ピアノコンクール第4位入賞、第3回リスト国際ピアノコンクール第4位入賞(1992)等の経歴を持つ。

・ローラント・バーダー(Roland Bader)

1938年、南ドイツ生まれ。シュトゥットガルト芸術大学で学ぶ。エッセン大学での教鞭、オーバー・ハウゼン市立歌劇場第一指揮者を経て、1974年よりベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団総監督に就任した。ベルリン・フィル、ハンガリー・フィル等世界各国の交響楽団に客演、1984年~86年はザルツブルク音楽祭に出演する等幅広い活動を展開している。オランダ・リンブルク州LSOマーストリヒト交響楽団音楽監督兼指揮者、ポーランド・クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督兼首席指揮者を歴任。

・クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団 (Krakow State Philharmony)

1945年に創立された、ポーランドの旧都クラクフに本拠を置く管弦楽団。1997年にはトマシュ・ブガイを音楽監督として迎える。また著名な指揮者、ソリストなどと多数共演。現在の名誉芸術監督であるクシシュトフ・ペンデレツキとも共演した。日本、カナダ、アメリカ等30以上の国々で数多くの公演を成功させている。また、若い世代の人々に音楽を普及させる活動に大変熱心で、毎週地元の聴衆のためにコンサートを開くなど精力的な活動を行っている。